キングオブコント2013終了後の感想*

う・・放送作家植竹さん

う 「キングオブコントの結果いかがでしたでしょうか?」


あ「結果は優勝じゃなくて・・」


か「あ、ビリです、ビリ。」


う「非常に印象深いビリを・・。」


あ「そうですか?」


う「引っかかりの強い。松本さんにもイジラれてたりして。」


か「視聴者の方がどう思ってるのかというのは、僕らにはまだ分からなくて。僕らあれからあまり人と会ってなくて。」


う「私見てましたけども。阿諏訪君、なんですかあの落ち込み方は!芸人とは思えない、甲子園球児が初めて甲子園に来て敗れた時のような。カメラはそう撮っていましたよ!」


あ「え〜色々な方におっしゃて頂きまして。顔が死んでると(笑)。散々言われましたね。」


う「マジで落ち込んでた?」


あ「う〜ん、そうですね。落ち込むというか残念だったな〜というか。」


う「同じことでしょう。それ。」


う「だって出る以上優勝しようと思って出てるわけでしょ?」


あ「もちろんですよ!」


う「その間、あなた(金子)がいかにも芸人らしく、落ち込んだ相方をフォローするがごとく色々愛想振ってましたけれども?」


か「別に相方には気づいてなかったです。単純にビリにはビリの楽しみ方があると、あるじゃないですか、どうしたって。」

う「すぐ切り替えた?」




か「はい。ただ1本目の点数が出た瞬間は一瞬記憶が飛びました。」


う「だよね?」


か「もう意識が吹っ飛びました。で、そのあとちょっと慌てました。」


う「去年の1発目の点数よりも何点くらい低かったの?」


あ「100は低かったんじゃないですか?」


う「だよね?何となく。」


う「あの時点(点数発表)で、もうヤバイか?というのがよぎった?」


あ「でもまぁ僕らがトップ出番だったので、低い感じでいくのかなぁと・」か「いや、よぎってましたよ!やっべ〜って(笑)。」


う「それは僕らプロの目から見たら分かりました。」


あ「なんとか言い訳をかまそうとはしたんですけど。自分の中で。」


う「あれって順番ってどうやって決めるの?」


か「くじ引きですね」


う「今までで一番手で優勝したグループってあるの?」


か「東京03さん。」

う「だけ?!」

2人「はい。」


う「それ(東京03)は一発目からいい点数だったのかな?」


あ「そうですね。」


か「だから別に順番でどうこうというのはあんまりないんじゃないんですか?単純に僕らがトップバッターでもっていけなかったというか。」
「結構みんな言ってくれるんですよ、順番がねぇ〜って。でもそれ自体はだいぶ前に決まってたことですしね。」


う「ただ、やっぱり一番手ってどうだ?」


あ「もう開き直るというか。これをプラスにとらえるしかないな、というか。」


う「正直さ、定説としては一番手というのはオイシクない位置・・」


か「言われがちですよね。」


う「しかもその時やったネタが、上京してロッカーになりたくて?」


あ「そうですね。ロックが好きでというか、はい。」


う「結構静かでクサイ感じのコントだよね?それを一発目に持っていくというのは迷わなかったの?」


あ「迷いましたね。」


う「もっとさ、分かりやすいのあるじゃない?これは、世界観作るのって、クサイ感じでちょっと時間かかるよね?それでも敢えて勝負しようとした?」


あ「そうですねぇ。まあこれ一発目ならやっといたほうがいいっていう・・。」


う「それはもう悔いはない?」


あ「悔やんでもしょうがないですからね。」


か「悔いはないですよ、単純に全然ないです。仕方がなかったなって、力が足らなかったなって思いましたね。おもしろかったらトップバッターでも何番でも優勝してるんで。」


う「それで、お仲間のかもめんたるよく知ってるでしょ?優勝して、何しろ、彼らも苦節14年だってね。今日電話したらさ、岩崎君の電話の向こうで赤ちゃんの声が聞こえるんだよ。で、2人いるでしょ。上の子は来年小学生だってね。相方の槇尾君もお腹に子供いるでしょ?絶体絶命な状況。言ってました。」


あ「情況的には崖っぷちというか、背水の陣というか・・。」


う「キャッチコピーみたいなのがあるじゃないですか?あの時かもめんたるは割とドラマチックというか子供を抱えてみたいな。そういうキャッチコピーがあれば、うしろシティもねぇ・・(笑)。」




か「でも赤ちゃんいないっすもん。」



う「でもどうですか?一緒にラママに出てて、かもめんたる・・。」


あ「今までと比べて距離が近い、槇尾さんなんて週に何回も飲みに行ったりとか。結構そういう仲だったので、これから先どんどん忙しくなっていくんだろううなって・・。」


う「今日も朝から出てたよ、ガンガン。一方、うしろシティはラジオ日本に2時間も前から来ていましたからね(笑)!」


か「いや、この前にちゃんと仕事ありましたよ!あったんですけど、早く終わって、一旦事務所にも寄って社員さんにも挨拶したり、そういうのをして、でちょっと早く着いちゃっただけという(笑)。」


う「しかも岡崎さん(当時のマネージャー)は優勝すると見越して、向こう1、2か月は大きい仕事を入れようと思って、私からオファーを出しても中々受け入れてくれませんでしたからね。」


か「たぶんファイナリストあるあるだとおもうんですけど、みんな優勝したら次の日のはなまるマーケット笑っていいとも!には出るっていうのがあるじゃないですか。だからみんな次の日は空けてるんですよ。スケジュール。だから1組以外は全員次の日はガラッと空く(笑)。」


あ「めっちゃ暇でしたもん、次の日。」


か「2年連続ガラッと空く(笑)。」


う「去年はなぁ、いくか?!ていうなぁ・・・。」


か「いくか?!?とは植竹さんには言って頂きましたけど、別に5位ですから。」


う「どうですか?当日、終わった後、どういう状況だったんですか?」


あ「毎年大部屋みたいなところで、打ち上げをして。全員がイジろうかどうしようか、僕は見られましたね。準決勝のメンバーに。」


か「僕はバリバリにイジられましたけどね。何の躊躇もなく。」


あ「去年8位のトップリードさんはニヤニヤしながら近づいてきて、写真撮ろうぜ!乾杯しようぜ!みたいなので。8位の仲間だな!みたいな。」


う「割と和気あいあいなんだね。」


か「終わっちゃえばもう別に。はい。」


う「すぐ帰っちゃう奴はいないの?」


か「いや仕事ある人は帰ったりするんでしょうけど。やっぱりみんな最後の仕事があるというか。そのビリをイジるっていう。そこまでやって帰ろうっていうのがあるんじゃないですか?」


う「当日は、何時くらいから入ってたの?」


か「夕方ですよ。僕ら17時に劇場に1回集合して、人力車に乗ってTBSに入りました。浅草から人力車を運んできてもらって。あの、TKOさんが決勝にいくと、事務所が豪華な外車とか用意してくれるんですよ。今年もTKOさんはオープンカー。だから僕らもなんかしてくださいよ〜っていったら、人力車。当日結構曇ってて、結構寒い中赤坂に向かって人力車に乗って、最後は雨もぱらついて・・。でも途中で人力車引いてるお兄さんに、人力車大変じゃないですか?という話をしたら、人力車って上りのほうが大変そうに見えるけど、下りのほうが大変なんですよ。お笑いもきっとそうなんじゃないですか?みたいな。実際はお2人みたいに登ってる最中はそんなに大変じゃなくて、上ってからが大変なんじゃないですか?みたいなことを言ってましたよ。」


う「採点は芸人がやってるんだっけ?」


あ「そうです、50組の芸人が。」


う「ていうことはだよ?ここだけの話、あれって決勝決まるでしょ?根回ししてるの(笑)?」


あ「いや、それはないですよ!」


か「よくみんな言うじゃないですか。審査員全員に1万円渡せば・・みたいな。でも、実際それやって何が面白いの?という話になっちゃうというか。」


あ「実際それやったらヒキますし。」


う「急にメシ行こうって(審査員の芸人に)言ったりはしないわけ?」


か「キングオブコントは案外決勝進出発表から、決勝本番まで時間がないのでメシ食ってる暇があったら練習したいのが本音だと思います。」


あ「冗談では言いますけどね。お前らに何点つけようかな〜って言われたりはありますけど。実際おごったりとか、そういうのはないと思いますよ。」


か「だし、実際あったとしても僕ら絶対言わないと思いますよ(笑)。」


う「不思議なのはこのシステムってさ、ある意味ちょっとどうかなって。つまりね、芸人が芸人を判定するというのは、確かに芸人というのは自分でもちゃんとやってきているわけだから、しかもあそこに座っている連中それなりの連中なんだから、目利きはあるわけだよね。ただ、思惑ってあるじゃない?こいつを優勝させたくない、こいつは力があるから、今世に出て行かれると困る・・」


か「それ、ありますかね?」


う「だから、ないでしょ、採点に。だからすごいと思ってるの。もし大手企業の同期の50人集めて、誰が一番いいと思う?ってね。絶対ああいう点数のつけ方しないと思う。」


あ「そこは芸人だから素直におもしろいものを・・」


う「そう。俺見てて芸人ってやっぱり美しいんだなって。割とだから正当な評価の仕方をしてるよね。」


か「いや、美しかないですけどね(爆)。」


う「いや、美しいでいいじゃねぇか。だから正当な評価の仕方をしてるよね。


あ「そうですね。正直というか。」


か「終わった後に言ってたんですけど、むっちゃ悔しいじゃないですか、やっぱり。で、これは来年決勝行けないと、今から考えて2年悔しい思いをしなきゃいけないのはちょっと耐えられないぞ、と。という意味で来年も決勝に行きたいですね。」


う「うしろシティのファンの方、こう言っております。来年もチャレンジするそうです。」


う「で、今年はうしろシティは単独ライブ2回やったの?」


か「はい、2回やってます。」


う「で、これがまた即チケット完売?」


あ「ありがたいことに、はい。」


う「私も見せて頂きまして、いやクオリティは高いよ、やっぱり。しかも今年地方に・・。」


か「今まで東京だけだったのが、東京、大阪、名古屋。」


う「場所によってお客さんの違いみたいなのはございますか?」


あ「ありますね、最後の2日間は大阪だったんですけど、今までやってきてここはウケるだろうな、と思ってたところが、大阪は違いましたね。とまどいましたね。」


う「全然違うところでウケるの?」


あ「ちょっと思ってるより(笑いが)早かったりだとか、逆に遅かったりだとか。とまどいましたね。初めてだったんで、単独ライブを地方でやるのが。」


う「金子君は同じ?」


か「あの、大阪でリハーサルをしているときに客席におじいちゃんがいたんですよ。すごいいい身なりで、扇子で扇ぎながら見てて、松竹の大阪の偉い社員さんなのかな?って思って挨拶するじゃないですか。挨拶してマネージャーにあの方誰ですか?って聞いたら、知らん!ってなるんですよ。で他の社員がどなたですか?って聞いたら、暑くて涼んでると。大阪の人は閉まってる劇場を開けて入ってくる。大阪スゴイな!って。」


う「大阪のなんていう劇場ですか?」


か「大阪の新しくできた松竹の劇場です。新宿に角座っていう劇場があるんですけど、道頓堀にも角座っていう劇場ができて・・。だからその、入ってくるおっちゃんもおっちゃんだし、入れてしまうディフェンスの緩い松竹も松竹だし・・と。それが東京、大阪の一番の違い。」


う「いや、そういうことじゃなくて!客層とかはどうなんですか?女性が多いとか、男性が多いとか?」


か「大阪とか名古屋は、普段あんまり生で見てもらえないじゃですか。そんなにテレビもすごく出てるわけでもないし。ライブをやったら東京だし。だから遠くまで行くことで近くの方が見に来てくれたというか。結構興味深々に見てくれてたというか。いつも僕らを見ているから単純に笑えるか笑えないかというところじゃなくて、うしろシティが来たぞ!という感じで見てくれたのがすごい嬉しかったです。」


う「だけどざ、実際に見てないわけでしょ、向こうの人達は。つまりあなたたちを知る材料は何だろう?」


あ「それこそキングオブコントですとか、数少ないレギュラー番組ですとか・・。」


う「たとえばキングオブコントを見て、それを何カ月も覚えてて行ってみよう!ってずっと思ってんだ?」


あ「あとはインターネットの動画を見れたりするので。そういったので色々なものを見ていただいたりするんじゃないですかね?」


う「あなたたちのファンですごいおもしろいファンっているの?熱心なファンというか?」


か「写真の撮り方が雑っていう人はいます。せっかく待っていただいて写真を撮ってくださいって言われるじゃないですか。男のお客さんで写真撮ってもらっていいですか?って言いながらもう撮ってるんですよ(笑)。絶対撮れてない(笑)。その角度からだと絶対ブレてる。それを2〜3回やって去っていくという人がいて。何回か来ていただいてるんですけど、毎回そのクオリティで撮っていくので、大丈夫なのかなってすごい心配にはなります。」


う「ものすごい熱心すぎる方っていないの?」


あ「毎回来て頂く方はいますけどね。」


う「年齢層は若い女の子ですか?」


あ「そうですね、あと中高生でお母さんに連れられてというのもありますね。」


う「たとえば毎回すごいディティールなんかを言って、アドバイスしてくれるファンの方っていませんか?ダメだしとか?」


あ「さすがにいないですね(笑)。」


か「されてるのかもしれないですけど、サラッと流してる可能性ありますね。」


うしろシティのラジカントロプス2.0 2013年9月30日>