就活19

本当に最後になってしまいました。湿っぽい言葉は苦手だし、そうかといって
 「サヨナラは別れの言葉ではなくて、再び会うまでの…」なんて気の利いた言
 葉も言えそうにありません。と、これは前回に配信したときの「おわかれのこ
 とば」の冒頭に書いた文章でしたね。

 今年の就活は本当に大変でした。私たちもいろんなお手伝いができないか、手
 を尽くしましたが、上手くいかなかった策もあり、お叱りもずいぶん頂戴しま
 した。ただ、今回ご紹介した何通かのメールを見てもわかると思うのですが、
 改めて「道は一つじゃない」とお伝えしてきてよかったな、と思っています。

 私たちは「新卒、そして、就職」という道をサポートするサービスを提供して
 きました(と言いつつ違う道もあるよ、とも言い続けてきました)。ただ、そ
 れが全てではない。いろんな道があり、人によって「向き不向き」もある。回
 り道をする人もいれば、結果として「近道だった」という人もいる。

 最後に、リクナビだぁいすきさんという、私たちにしたら気恥ずかしいやらう
 れしいやらのニックネームの方からいただいたメールをご紹介して、この長い
 メールマガジン、いや、メールをおしまいにしたいと思います。道が決まった
 けど、思った道ではなかった人からのメッセージです。


 『こんにちは。もう少しでリクナビ2010のサービスが終了してしまうと思うと
  とても寂しいです。

  就活が上手くいかず、「リクナビなんて見たくもない!」と思ったこともあ
  りますが、それでもやっぱり、気になって見てしまう。見ていくうちに、な
  んだか励まされ、いつしかリクナビさんが大好きになっていました。だから
  もう見られないと思うとすごく寂しいです。

  けれども、旅立ちのときなのですね。

  私が 4月から働く会社は、決して行きたかった会社ではありません。「行き
  たい会社に行ける人間なんて、ほんの一握りしかない」と、私は就活を通し
  て学びました。その一握りに入れなかった私は、負け組になるのかもしれま
  せん。けれども、「見方を変えれば世界が変わる」ということも就活を通し
  て学びました。

  星の数ほどある会社の中から、私はこの会社を見つけ、何万人といる学生の
  中から、この会社は私に内定をくれました。これは、もはや運命です。行き
  たい会社にすんなり内定を頂いていたら、きっとこんな運命は体験できませ
  んでした。だったら私はある意味、勝ち組みかもしれません(勝ち組負け組
  という言葉はあまり好きではありませんが)。

  「この会社に入ってよかった!」そう思うことは、大変なことなのかもしれ
  ませんが、そう思える人になれるように、「この人を雇ってよかった!」そ
  う思ってもらえる人になれるように、一生懸命頑張ります。

  なんだかダラダラと書いてしまいましたが、とにかく頑張ります。リクナビ
  さん、いつまでもずっと大好きです! いつまでも私たちのことを応援して
  いてくださいね!!!

  今まで本当にお世話になりました。ありがとうございました。』

 サービスはもうすぐ終了してしまいますが、皆さんからいただいたメッセージ
 は決して忘れることはない。そう、私たちも、きっと、皆さんのことが好きだ
 ったんだと思います。恥ずかしいので、最後にコソッと告白しました。さて、
 本当にこれで最後です。