夜を乗り越える*
- 作者: 又吉直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/06/01
- メディア: 新書
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いつもは僕がボケると原はめっちゃ笑ってくれました。その時も会話の中で同じようにボケました。そしたら、「お前に飽きた」と言われたんです。衝撃でした。
P35
「つまらない」じゃなく、「飽きた」と言ったのがすごいなあ。
又吉さんは、そんな原さんを、ツッコミの気質があったと書いています。三つ目の声だったとも…。
たまに感覚的にスゴイと思う人っていますよね。
スゴイというのは、そういう考えもあるのか!!という驚きと興奮が一気に感じられた時です。自分に今までなかった物の見方や考え方を知った時、体に血がめぐる感覚。
ただ、大人になるに連れて、そういう感覚は経験とは反比例に減っていきます。
だけど、本の世界は、そういうものを与えてくれる。本の世界には、何かしら新しい発見や感覚、気持ちを与えてくれるんだと思います。
読書が趣味でなかった人も、堅苦しくなく本を読むことの楽しさ、面白さが分かる本だと思います。オススメです。