ネタを比べてみよう〜上京編〜*

阿諏訪 今年のKOCでやった「上京」は「アメリカンショートヘア」で作ったんですけど、あのネタで阿諏訪はイタイっていうのをひとつ出せたっていうか。あれがめっちゃウケたんです。テレビのこととか、いろんなことをまだまだ知らないながらも「キャラが必要」と言われていたので、これが何かになったらいいなって。

金子 「上京」はあの頃の僕らの時事ネタですよ。こういうネタをやる勇気を持てたというか。昔の転校生とかが好きな人にしてみたら、最近のネタはあんまり好きじゃないかもしれないけど。

阿諏訪 そういう人いっぱいいると思うなぁ。

金子 でもいろいろなネタがやれるようになったという意味で、あのネタができてよかったなと。

<中略>

阿諏訪 KOCで決勝でやった2本、去年と今年では真逆なんですよね。配役とかすべてが。
でもこれがテレビとか素の僕らで。

金子 去年の決勝を経て、テレビの出させてもらったおかげでこういうふうになったなって。

うしろシティ 料理男子と裁縫男子より>


うしろシティのKOCの順位は最下位に終わりました。でもそのあとのダウンタウンとの絡みは素晴らしかったと思います。金子さんも阿諏訪さんも773点という点数が出た後に、よくあの「阿諏訪がイタイ」というトークをしたなぁと思います。しかもそこはウケてたし。コントだけじゃなく、きちんとトークでも笑いをとっていたのは感動しましたね。

たぶん上の動画を見比べてみて、オチが全然違うことに気づくと思うんですけど、なんでオチを変えたのかというのは、想像でしか言えないけど、阿諏訪さんのキャラをより際立たせたかったのかなって。「料理男子と裁縫男子」のインタビューを読んでそう感じました。でも「イタさ」が笑えるかどうかは別問題かもしれないですよね。どうして「アメショ」バージョンはあんなにウケたのかはもっと研究が必要かもしれません。私は「イタさ」ということだけででウケてるのではないんだと思うんですよね。阿諏訪さんの「イタさ」に対する金子さんの「返し」が絶妙でそこがウケてるのではないかと、そう感じます。

「上京」は、うしろシティ第三回単独ライブ「アメリカンショートヘアのDVDにも収録されてます。こちらとも見比べてみるとおもしろいと思います。