M-1戦国史を読んで

ラリー遠田さんの「M-1戦国史」を読みました!

私がなるほど!と思った文章があったのでちょいと引用。

特に大きかったのがサンドウィッチマンの優勝だ。ほぼ無名の芸人が敗者復活戦から勝ち上がって優勝するという劇的な展開を目の当たりにした視聴者は、それ以降のM-1でも、同じような感動的ドラマを期待するようになった。だが、サンドウィッチマンほのど衝撃的な出来事は、そう頻繁に起こるものではない。特に芸人がテレビに出演する機会が激増した昨今では、どんな番組にも発掘されていない新しい才能がM-1で一気に花開く、という現象はますます起こりにくくなっているのである。
M-1戦国史 ラリー遠田著 P1743行目〜9行目>

M-1は無名の芸人が「優勝」という名誉と「一千万」という賞金を手にするという、いわゆる「夢」を見させてくれる番組でだと思います。ただ、その「夢」は2007年のサンドウィッチマンでピークだったのかもしれません。
でもその「夢」はまだ消えたわけではなく、今でもその「夢」に向かってM-1に挑んでいる多くの芸人さんがいます。

私はM-1には楽しい雰囲気、バラエティ的雰囲気ながらも真剣な勝負を求めます。
芸人さんたちの「自分たちは漫才師、一番おもしろいはずだ!」という「覚悟」や「誇り」が見たいのかもしれません。

だってかっこいいじゃない。

人が真剣なのは。

ガチガチしすぎるのよくないと思いますがね。

普段は真面目な姿を見せない芸人さんがそこだけは「真剣」な姿を見せてもいい、そんな許された環境をM-1では保ってて欲しいと私は望みます。

ただの「ネタ番組」になったらやっぱりやだもん。

M-1はどこに向かっていくのか?

何が「変わらない」でどこが「変化していく」のか?

これからもM-1を見守っていこうと思います。

今日で2回戦が終了する今、M-1について書いてみました。

最後にせっかくなのでチーモンM-1について語っているところがあったので抜粋。

敗者復活戦でその気(勝ち上がり)になったことはないのか?

菊地 オードリーさんが勝ち上がった年かな。敗者復活の前のほうのブロックで、最初にガッと笑いをとれたと思った実感があったんです。みんなから「よかったよ」と言われるし、マネージャーには「荷物まとめておいたほうがいいよ」と言われたんで、「これはいったんじゃないか」と期待してたら、全然名前を呼ばれなくて(笑)。二人でしっかり荷物を用意していて、あれは最強の肩すかしだったなー。それ以来、名前を呼ばれるまでは表に出さないようにしてます。

オードリーがいなければ、勝ち上がってたと思います。
あのときのオードリーは他の芸人さんが霞んでしまうくらい、笑いをとっていましたからね。

でもこれからも、荷物をまとめちゃうくらいチーモンには強気でいてほしいと思います。

準々決勝を通れば行けるとおもうんだけどなぁ。