就活7

結局私は、自分にとって楽なことにしか興味がないことが就活シーズンを見てわかってしまいました。私にとって見れば大して就活ができているわけでもないし、将来のことなんて考えることもできません。今がよければそれでいい。そんな考えで今まで生きているようなものです。

だけど、周りのみんなはきちんと現実に目を向けて行動しています。やりたいことやこの会社に入りたいといった意気込みを感じます。でも私にはそれがなかった。私は、ただただ現実からそむいていてばかりでひとりで悩んでばかりです。
この時期になって迷うことしかできなかったけれど、こんな私にでも心配してくれる人もいます。特に親は最近距離を置いているけど、本当は誰よりも心配してくれていると感じました。そんな姿を見てここでやらないでどうするのかと思いました。これからのためにも、何とか生き抜いていくために自分ができることを考えて生きます。たとえそれが、リスクのある生き方だとしても、きちんと社会で生きていけるためにがんばって生きたいです。<リクナビ 2009年12月1日>

メールをありがとうございました。とても重い決意ですね。しっかりと伝わってきました。いまの「この瞬間思っていること」を忘れないで、着実に歩を進めてほしいなと思います。

「自分にとって楽なこと」にしか目を向けないって、そんなに珍しいことじゃないですよ普通のことです。多くの人が「自分ができる努力」しかしていない。だから、壁に当たったり、思うようにならない人生を送っているわけです。
そして、その「先には進めないと気付いた」ときに、初めて「ああ、このやり方じゃダメなんだな」と気付くわけです。なので、みんな同じなんですよ。気付くのが遅かったり、または早かったりするだけのことです。

これからの人生、生き抜くために身につけるべき力はたくさんあると思うのです。でも、なにより一番に身につける必要があるのは「壁を越える方法を複数持つ」ということかもしれません。そのためには「壁を越える経験」をたくさんしてほしい。
今回の就活も、その壁の一つだと思います。とりあえず「楽なことにだけ興味を持つ」では超えられませんでした。じゃあ、次の方法を探してトライしてみる。そうして「自分なりの壁の超え方」を手にしてほしいと、私たちは願っています。