中央大学通り魔事件について

<山本容疑者供述「教授 背後から襲った」 卒業めぐり相談>
5月28日8時1分配信 産経新聞

 中央大理工学部教授の高窪統(はじめ)さん(45)刺殺事件で、教え子のアルバイト店員、山本竜太容疑者(28)が警視庁富坂署捜査本部の調べに犯行時の状況について「小便器に向かう高窪先生を背後から襲った」と供述していることが27日、捜査関係者への取材で分かった。山本容疑者が卒業前、高窪さんに「卒業したくない」と相談していたことも判明。高窪さんの助言で就職を決めたとみられる。捜査本部は仕事の失敗をめぐって一方的な恨みを募らせ、強固な殺意を持って背後から急襲したとみている。

 捜査本部の調べによると、山本容疑者は1月14日、高窪さんが東京都文京区の後楽園キャンパスの1号館に入るのを確認した上で、研究室がある4階のトイレの個室内で待ち伏せ。個室のすき間から高窪さんがトイレに入ってくるのを見て、小便器に向かうところを襲ったとみられる。

 捜査関係者によると、山本容疑者は「言葉を交わさず、背後からいきなりやった」と供述している。

 一方、捜査本部は山本容疑者が平成16年3月の卒業前に高窪さんに「卒業したくない」と相談したことを把握。山本容疑者を知る卒業生によると、山本容疑者は「研究室に残り、研究を続けたい」「卒業に必要な単位を落としてでも残りたい」と高窪さんに訴えた。卒業生は「進路でもめたと聞いた。先生はげんなりした様子だった」と証言。山本容疑者は高窪さんとの相談を経て就職を決めた。

 捜査本部などによると、山本容疑者は卒業後、食品製造会社など5社を転々とし、19年8月からホームセンターのアルバイト店員になった。パン工場のパートを掛け持ちした時期もあったが収入は落ちていた。


大学院に残りたかった、というより社会に出たくなかったという気持ちが強かったんでしょう。不安だったんじゃないですかね?特に自分は他人とコミュニケーションをとるのが下手だと自分で気づいていたみたいですしね。だから、大学院ならばそんなに他人とコミュニケーションとらなくてもいいんじゃないか、あるいは知ってる人だけコミュニケーションをとってればいいんだし、と甘く考えていたんじゃないでしょうか?

殺されてしまった教授はそこを見抜いて大学院進学を反対したんだと思います。

だって、実際大学院にいってる自分から見ても、そんな気持ちでは続かない場所ですしね、大学院って。積極的に色々取り組まねばならない、こちらからいろいろな人とコミュニケーションとらなきゃいけない場所ですよ。
文系でもそうなんだから、理系ならばもっとそうだったんじゃないかな?
それでも大学院に行きたかったのならば、自分で研究計画をたてて教授にみせにいくとか、あるいは一生懸命研究に励む意気込みや姿勢をみせるとか、「試験だけでも受けさせてください」とお願いするとか、他大学も検討してみるとか・・・・
色々方法はあったと思う。どれもこれも簡単じゃないけど。

自分の性格を直したい、とノートに書いてたみたいですし、まあ自分の問題点は分かってたんですよね。それをどう克服するか?この人は、人のせいにすることしかできなかった。そこが一番むなしいところであり、恐ろしいところだと思います。