よゐこ有野さん登場の回

有野・・よゐこ有野
金子・・うしろシティ金子
阿諏訪・・うしろシティ阿諏訪
う・・うしろシティ





うしろシティの2人がオアシズ光浦さんをナメてると言われているという話から、


有 「俺スゴイナメてたもん。先輩のこと。18で入ったんだけど、浪速座の進行係から始めるねんけど、最初は挨拶してたんよ。だけどだんだん面倒くさくなってきて(笑)。声出さんでええやろって(笑)。そしたらな、濱口に怒んのよ。お前の相方なんや(怒)?!って。で、濱口が、何すか?何があったんすか? これもすでに敬語じゃないねんけど(笑)。先輩が、お前の相方挨拶せえへんがな。濱口が、してます!先輩、聞こえへんがな。濱口、(有野は)心の中でしてます!先輩、聞こえへんやろ、それは(怒)!いうとけ!って濱口に言われてん。」

有野「で、濱口がこの話おもろない?って。で、俺もおもろいなあって。」

金子「それスゴイですね。やっぱり怒られたら、何だよ、お前のせいで怒られたよっていう気持ちになりますもん。でもそれをおもろない?っていうことは、話を半分くらいに聞いてるってことでもんね(笑)。」

有野「その人は、5,6年くらい先輩ねんけど。師匠方にもそうやったから。普通は今日から10日間よろしくお願いします!よゐこと申します。って自己紹介が要るもんやねんけど、劇場って。でも俺らはそんなん知らなかったから、おはようございます〜って言えばいいものだと思ってた。そしたら最終日に師匠に、キレられた。」

阿諏訪「やっぱり怒られる経験は多かったんですか?」

有野「多かったよ。」

阿諏訪「でも、全然へこたれず?」

有野「そうやなぁ(笑)。まぁ取り方によるんやねんけど。怒って頂いて。でもその時の師匠に言われたんが、君らがよゐこという噂は聞いてる。おもしろいんやな。笑顔で褒めてくれはってん。でも、おっちゃんらは年もいってるし、夜中の番組も見てないから名前を言ってくれないと分からないんよ。それで自分らの芸風が変わって売れへんようになってしまうというんだったら、そうまでして売れたい道だとしたら俺が阻む!って畳バァーン叩かれて。ビクッてして。そしたら奥の酒井くにおさんが「そうよ!」って。」

有野「で、怒られて落ち込んでとぼとぼ帰ってたら、横にいた濱口が「師匠怒ってたなぁ。でも、阻むってどうするんやろう?って。通せんぼとかかなぁ?テレビ局入りづらいなぁ。」

う「(笑)」

有野「クククって。おもろいのもうたなぁって。だから、TKOの木本とかは俺らのほうを鬼ととると思うで。」

金子「そっか。逆にTKOさんはちゃんとしてるから。」

有野「俺らはちゃんとせえへんまんま巣立っていったから。逆に東京来て色々教わったから。」

金子「東京はちょっとまた違ったんですか?」

有野「東京は先輩がおれへんわけやん。後輩も自分の後輩っておれへんし。だからウンナンさんとかに可愛がってもうて、色々ああしたほうがいい、こうしたほうがいいと。で、それを自分らで考えながらいくから。」

(中略)
金子「でも初めて有野さんとお会いしたのが、2011年のテレビ収録の時なんです。その時は本当に松竹入ってすぐだったので。」

有野「え?何歳で入ったの?」

金子「僕らは27,8で松竹入りました。松竹入って4年目です(2012年当時)」
(正確には金子28、阿諏訪26)

金子「それまでお互い別々の事務所にいて。別々のコンビで。で、同時期に(前のコンビを)解散してコンビを組もう!ってなって。」

有野「なんで?だって事務所違うのにどこで知り合ったん?」

金子「でも東京は、色々な事務所が集まるライブとかが結構あるんですよ。」

金子「(阿諏訪とは)同期だったので。」

阿諏訪「どっちかの事務所でやると、どっちか(移籍したほう)はやりづらいじゃないですか。なので、新しいところに行こうと。それで松竹に入りました。」

有野「それはどうやって松竹に入ったの?」

阿諏訪「それは、一般から参加できるオーディションで。」
金子「1軍、2軍、3軍みたいなピラミッドライブがあるんですけど。で、その2軍のところにオーディションから出れるんですよ。よその人が。養成所行ってない人が。」

有野「それ3軍より2軍からスタートのほうがええんちゃうの?3軍誰が出んの?」

金子「3軍は養成所に今行ってる子たちとか。」
阿諏訪「2軍から落ちた人とか。」

有野「2軍で落ちた・・じゃあもう向いてへんちゃうかな(笑)。」

う「(笑)。いやぁこんなんもう絶対言っちゃダメ!」

有野「だって養成所生と一緒のところ行かされるんやろ?」

金子「もっというと、その3軍に入れない人もいるんですよ」

有野「それは養成所生やろ?」

金子「いや、養成所生じゃなくて(汗)。逆に最近キンタロー。っていう1年目の子がいるんですけど、その子は1軍で2連覇したんですよ。(2012年当時)」

有野「スゴイやん。」

金子「あ、(オジオズ)篠宮さんは3軍のライブに落ちた・・。篠宮さん落ちてます。(2012年当時)」
阿諏訪「14年目の・・」

有野「じゃあ、審査しっかりしてるやん!」

う「(爆笑)」
金子「いやぁ、何とも言えない俺たちは(汗)。」

有野「たまに、篠宮って呼び捨てでもええんちゃう?」

あすわ「いやぁ、だって10年くらい先輩ですよ。」

有野「でも、(3軍から)落っこんたんやろ?」

阿諏訪「そうですね・・。僕らは一応そのピラミッドライブからは卒業という形で、もう出てないんですけど。」

有野「それを改めて言うてみたら?僕ら(うしろシティ)は出てないんですけど、(篠宮さんは)今、何軍ですか?」

金子「じゃあ今度(篠宮さんを)番組に呼んで・・」

有野「やっぱり後輩に雑に扱われるほうが先輩としてはありがたいんじゃない?当たりやすいほうがええやろ?ガチって固まるよりは、うわ、来てくれた!って言えるくらいのほうがええやろ?」

(中略)

有野「濱口は中3から一緒ですよ。よゐこでおるほうが、素人の時より長くなってる。俺は(お笑いを)やる気は全然なかったですよ。」

金子「最初は濱口さんからですもんね。」

有野「部活やってへんし、バンドブームやったけどバンドもやってへんし、ステージに上がってるとか脚光も浴びてる写真が一枚もない。子供に見せる写真が一枚もない。だから1回くらい舞台に上がってる写真が欲しいなぁというので、芸人ならへん?みたいな。高2か高3くらいの時。で、記念受験みたいな形で(オーディションを)受けたら受かった。」

金子「それはどこから(本気で芸人をやろうという気持ちに)変わるんですか?」

有野「う〜ん、結婚してからかな?32歳!」

金子「だいぶ変わんなかったということですか?」

有野「だいぶ変わらなかったね。28,29でまだアイツ(濱口)飽きひんかなぁ〜。」

う「え〜。そうなんだ。」

有野「実際のところ20代でレギュラー番組0になったら辞めるで!って言おうと思ってたから。だけど、なかなか仕事が0にならへんねん。」

あすわ「かっこいい!」
金子「かっこいいけど何か悔しいな。」

あすわ「でも、それは濱口さんが辞めるで!って言ったら、本当にそのまま辞めるつもりで?」

有野「うん。それくらいでしたよ。で、結婚してから、この人ら(妻子)を食べさせなあかんってなって。で、やらないと!って。」

金子「子供のころからお笑い番組見てたとかでもないんですか?」

有野「全然見てない。大体40歳乗っかってる人って、8時だョ!全員集合!からひょうきん族・・。でも、俺ずっとドリフのまんまやった。ドリフのほうがおもしろいと思ってた。ひょうきん族は何がおもろいのか分からんって言ってた気がする。」

金子「僕らの世代でいうと、ダウンタウンさんを見る家か、ウンナンさんを見る家か、とんねるずさんを見る家か、親の方針で変わるんですよ。ダウンタウンさんってちょっと攻めてるじゃないですか。ちょっと子どもの感じ気にしたら見させてくれないんですよ。(金子の)家は、ウッチャンナンチャンさんの番組を見る家だったんだですよ。」

有野「ホッとする感じの。ポケビとか。」

金子「そうです!そうです!僕が最終的にやりたいのがポケビみたいなことで。有野さんとは同じか分からないですけど、僕もネタをちっちゃい頃からそんな見てないんですよ。本当にウリナリ!で社交ダンスとか、ドーバー海峡とか、そんなんもううわぁ〜とか思いながら見てたんで。それで、高校生くらいになって気分は上々!とか。」

金子「阿諏訪は逆にネタ番組を見てきてるんで。」

あすわ「僕はずっとダウンタウンさんを見てきてるんで。」

有野「それは、俺はそういう人間だからお笑いに対してちょっと厳しいねんで!みたいに育つの?何かちょっと面白いもの見つけてみんなゲラゲラ笑ってるけど、そこで俺はナシやなぁ〜とか。」

金子「(爆笑)。あ〜あるある!」

阿諏訪「そっち側ですね(キリッ)。」

有野「じゃあ、アリなやつ、つくれや!っていうヤツや!」

阿諏訪「でも、僕らの時代はもうお笑い芸人の裏側の苦労みたいなものもやてたので。ものすごい大変な仕事っていうことを。だから天狗になったりとかはしなかったです。俺が一番面白いんだ!っていう感じで養成所に入る人多いんですよ、僕らの世代は。だけど、僕自身はそういうのが全くなく。」

金子「天狗で入って、今も残ってる人は大体鼻ペチャだもんな。」

有野「でも、松竹芸能に入る人って基本ナメてる人が多いって聞くけどな。吉本さんのところでは勝たれへんけども、俺オモロイからこっち(松竹)行ったら、重宝されるって思いながら来るって言ってたよ。」

金子「でも僕は本当、ダンスの振りが覚えられないとか頑張って海を渡るとか、CDが何枚売れなかったらとか・・そういうのでドキドキしてました。」

有野「よゐこさんが一番テレビって難しいと思ってた時期の話や。バーって行ってバーっと笑かして、バーっとハケるみたいなところやから、一発勝負やからすごい難しかったですよ。やってみてから全然流れちゃうやん!みたいな時とか。千秋泣いてたやん。これは無理やで!と思った時とか。」

金子「へ〜(ワクワク)。」

阿諏訪「めっちゃテンション上がってるじゃん!」







うしろシティの話シティ045 2012年10月17日より>