昨日のオンバトと10年前の謎
うしろシティが出てましたね。
見事3位でオンエアでございました。
それでうしろシティのネタなんですが、見送りでしたね。
私はこのネタは初見でした。
ずっと金子さんが走ってて、大変だなぁと思いました。そんなに斬新なボケがあるわけではないですし、よくあるシチュエーション。
しかもうしろシティはこの「見送り」シリーズを何作ももっています。
でもね、おもしろいんです。
昨日のオンバトを見て、10年前の謎が解けた気がしたんです。
オンエアバトルのアンケートで気になるのが、「オチがいまいちだった」「オチが少し読めたかも」などやたらオチに関するコメントが多いことである。アンケートを単語帳の様に順番にめくっていくと、「オチが」「オチが」といい加減覚えてしまうわというくらい「オチが」頻繁に登場するのである。僕達が「オンエアバトル」でやっているのは漫才で、4コマ漫画ではない。そんなにオチが気になるかなあと思う。
爆笑オンエアバトル4は今から10年ほど前に発売された、オンエアバトルのガイドブックのようなものです。
- 作者: NHK「爆笑オンエアバトル」番組制作グループ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2003/04
- メディア: 単行本
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そのなかの1ページにフット岩尾さんのコラムがありまして、上述のようにオチについて書いてあったのです。
普通に考えれば、オチが途中でわかってしまう、ネタをもともと知っている、それっていうのは芸人さんにとっても、お客さんにとってもマイナスなはずなんです。だけど岩尾さんは、そんなにオチが気になるのか?と疑問を呈しています。
その意味が10年前、私には分からなかった。
でも、今ならなんとなく分かるんです。
この5年私は、多くの若手芸人さんのネタを見てきました。もちろん前見てしまったやつを再度見ることも多くて(いわゆるネタカブリ)、それでも何度見てもおもしろいものはおもしろいんです。
たまに新ネタやります!と銘打ったライブを開催することがどこの事務所でもあります。新ネタなのでネタの鮮度はあります。でもそこまでおもしろいか?練られているか?となると、正直物足りないこともあります。
逆に、何回見てもおもしろいものはおもしろい!
だから「オチ」とか「ネタばれ」とか関係ないんだ(全くとはいいませんが)、単純にそのネタが面白くなかっただけ、それだけのような気がします。同じネタでも、みているお客さん、場所、芸人さんの体調や、ネタの間、色々な要素でそのネタは変化すると思うんです。オチが分かっても、ネタばれしてても、「見せ方」でお客さんを笑わせられるはずなんです。
以下話は変わりますが・・。
最近ずっと気になってることがあって、それは芸人さん自ら、このライブはレポ禁止!ネタをすべて書き起こしてしまう楽しみ方はどうか?とツイッターやライブ会場で、ファンに言うことが増えてきたことなんです。
もちろん、それら一連の行為が褒められるものではありません。なるべくならやらないほうがいいのは確かです。
でもね、楽しみ方って人それぞれなはずです。
もちろんライブ中は芸人さんや、周りのお客さんに対して迷惑をかけることはしてはいけません。
でもね、ライブ終わりの楽しみ方まで、あれこれ言うのは、少しウザいな〜と思ってしまいます。
ファンのなかには、その日のライブの感想をブログやツイッターで書くことで楽しんでる人もいます。そのなかにはネタばれももちろんあります。
ネタの書き起こしを見られたら、自分たちのネタを楽しんでもらえなくなる、笑ってもらえなくなる、そう思って不安に思ってしまうのでしょうか?そんな一般のファンが書き起こしたくらいで、おもしろさが減ってしまうネタをやっているのでしょうか?
そうじゃないですよね。ネタばれしたって、何度見られたって、おもしろいものをつくって、お客さんに見せてるんですよね?
自分たちのネタに自信や誇りをもっと持って欲しいなあと、レポ禁止!の発言をみて、思いました。
ファン側も気をつけなければならない点ももちろんあります。
このネットの世界のなかで、誰がどんなことを書いてあるか分かりません。
単独ツアーの途中でネタばれを見たくないのなら、なるべくブログやツイッターは見ないようにする。
ブログやツイッターに書く立場としては、「ネタばれ」なら「ネタばれ」と題名に書いておく気づかいが必要です。
この夏、多くの芸人さんの単独ライブやツアーがスタートします。
そのなかで、上手くネットを使いながら多くの人たちがお笑いを楽しめるようになればいいですね。